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30代40代が危ない!女性のリウマチに注意 あさイチ 11月11日

お年を召した方の病気かと思っていたら、実は違うんですね。

関節リウマチとは
指・膝・肩など全身の変形を招いてしまうおそろしい病気です。

実は30代40代の女性の発症が多い。

画期的な治療薬がある …10年間リウマチで骨が欠けたが修復されつつある人も
早期発見 …関節が壊れる前に診断して適切な治療を受けるのが一番大事

リウマチと診断された年齢、30代40代で5割弱を占めている。
患者数100万人 1:4で女性の方が多い

リウマチの古い常識
悪化を防げない → 防げる
早期発見ができない → できる

リウマチ歴6年間の女性。右肘を真っ直ぐ伸ばせない。
健康な人の関節は骨と骨の間に隙間があるが、リウマチの人の関節は骨と骨がくっついて固まっている。
29歳の頃に異変を感じた。ある日の朝、足の裏に激痛を感じた。足の裏にビー玉を踏んでいる感じ。
痛みは昼頃に消えて普通に生活できた。
続いて指の関節が腫れ上がり打撲したときのようになって痛い。
やがて、両膝も鍼を刺すような痛み。
整形外科を訪れたが、若いしリウマチではないと診断された。血液検査でも兆候を示す値は出なかった。
その後何度も病院に通ったが原因が分からず痛み止めを出してもらうだけ。
8ヶ月後、昼には消えていた痛みが一日中続くように。トイレ・着替えにも介助が必要。
12ヶ月後、血液検査でリウマチの炎症反応が表れて診断してもらえた。
その後、適切な治療を受けて2人の子どもを出産。

症状の出方は、指の関節のような小さなところから始まって、大きな関節に広がっていく傾向がある。
放っておくとどんどん悪化してしまう。

リウマチは免疫機構の病気。
「滑膜」を体内の免疫細胞が攻撃することがリウマチの原因。
攻撃されて炎症が起きる=リウマチの痛みと腫れ
炎症性サイトカインが更に症状を悪化させる。骨を破壊。軟骨を溶かす酵素を出す。

リウマチ専門医 宮坂信之氏
発症して6ヶ月以内に発見して治療するように。
原因は免疫異常ということしか分かっていない。

発症する4つのきっかけ
・ストレス
・出産
・けが
・手術
免疫のバランスを崩すタイミング

リウマチの初期症状
手の指の第2第3関節、手首に症状が出やすい
1.朝のこわばり … 昼を過ぎると楽になって消える
2.身に覚えの無い痛み
3.軟らかい腫れ … ボウリングのピンのように関節が腫れる
これらが2週間以上続いたら病院へ

最新の治療
生物学的製剤の自己注射
炎症性サイトカインを抑える働きがある
滑膜の炎症が止まり痛みを抑えられる
リウマチ歴21年の52歳女性が注射をしたら、
体が軽く感じた。何かするとき「よいしょ」が減った感じがする。
血液の炎症の値も正常値に戻った。
より早い段階で使うことで大きな効果が得られる。

知っておきたい生物学的製剤のポイント
副作用 感染症にかかりやすくなる。特に肺炎。
費用 月3〜4万円(保険適用)大量生産できないので高い。

超音波で早期発見
55歳女性。早期で分かり投薬治療。自覚症状が出始めて10ヶ月目で発見。
X線写真ではハッキリとした兆候は見られなかった。
超音波診断装置では関節の内部まで精密に調べることができる。
滑膜の異常な血流が分かった。
血液検査の「抗CCP抗体」でも分かった。

リウマチ専門医・指導医名簿
【リウマチ専門医検索サイト】

悪化を防ぐには
小指側に力を入れないようにする
・瓶の蓋を開ける時は、右手に持ち替えて親指側に回転させる。
・テーブルを拭くときには、親指側に力を入れる、反対側を拭く場合は手を持ち替えて行う。
・開く握るグーパー体操 手を思いっきり開いて10秒閉じて10秒 使っていない筋肉を伸ばして伸縮性を良くする

患者のための便利な道具
・マジックハンド 膝を曲げずに床の物が取れる
・自動的に開くハサミ バネで自動的に開くので手の力で開けなくてよい
・目薬を挿す道具 肘や肩がつらくならない点眼用具

日本リウマチ友の会
§公益社団法人 日本リウマチ友の会§